ウチの実情シリーズ!
会計事務所の中で働いている私が、みなさんの気になる実際のトコロを暴露してゆく!
税理士試験のための勉強時間を確保するため転職を考える人も多いのではないでしょうか。
他業界から会計業界に転職を考える人も、税理士を目指そうと思うと働きながら勉強時間を確保できるのかは気になるとトコロかと思います。
ということで、会計事務所の業務と税理士試験は両立できるのかが今回のテーマです。
科目合格者数と労働時間や環境などは
ウチの事務所には現在5名の税理士試験受験中の社員が在籍しています。
辞めていった人間も含めると直近5年間で8名の受験者が仕事をしながら税理士試験に挑戦していました。
その中で何かしらの科目に合格した人数は2名おりました。
税理士試験の合格率とだいたい同じくらいの割合でしょうか。
ウチの事務所の労働環境ですが、残業はかなり少ないです。
ほとんどの人が通年平均で月10時間以下です。
これは一般的な会計事務所と比べてかなり少ない方だと思います。
もちろん繁忙期は残業している人もいますが..。
税理士試験が行われる夏には長期の休みを取って試験に備える人が多いです。
控えめに言ってもウチは両立のしやすい環境だと思うのですが、それでも20%の合格率なので税理士試験は大変な難関とも言えますね。
受験組だけではなく、大学院で科目免除を受けた人も数名います。
それでも通う大学院によっては授業やレポートに追われている人もいましたので、残業の少ない会計事務所でないと両立するのは大変そうです。
合格した人の勉強と仕事の仕方
科目試験に合格した人は共通して、あらゆるスキマ時間を使って勉強をしていました。
昼休みや、朝の少しの時間にも理論を回していた姿が印象的です。
また、ある程度仕事については割り切って、なるべく残業のないようにしていたように感じます。
繁忙期以外は定時で切り上げて、すぐに勉強に移行していました。
それでもそのようにしていたすべての人が必ず合格していた訳ではないですが..。
合格した人は同じようなスタイルで時間を使っていたのは間違いありません。
合格者には女性も男性もいましたが、みんな既婚でお子さんもいるなかで家庭・仕事・勉強の3つを両立していました。
並大抵の努力ではないですよね..。
税理士は働きながら目指すことのできる資格ですが、挑戦を始めるのは早いに越したことはないですね。
稼ごうと思わなければ勉強時間の確保はできる
ウチの事務所ではフルタイムの正社員の場合、担当という形で何社か受け持ちます。
担当している会社の顧問料などの売上に連動して給料が決まる仕組みになっています。
新規のお客さまの契約が決まると、担当したいと思った人が名乗りを上げます。
受け持つ最低の担当数は決まっていますが、上限は特にありません。
ある程度自分の裁量で売上をコントロールできるシステムです。
これはウチだけでなく、業界的にはそこまで特殊な形というわけでもないんじゃないでしょうか。
この仕組みですと稼ごうと思ったら、担当する会社を増やし売上をあげる必要があり、その分忙しくはなります。
逆に勉強時間を確保しようと思ったら、担当する会社の数を減らせば良いわけです。
似たような仕組みの会計事務所は他にもあると思いますので、入社してみたら思ったより忙しくて勉強できない!というトラブルを回避したい場合は考慮してみると良いかと思います。