転職にはいくつかルートがあります。
転職サイトや転職エージェントを使う人も多いと思いますが、ハローワーク(職安)も多くの人が利用しています。
会計事務所や経理の転職ではハローワークや転職サイトを使うことでの有利不利はあるのでしょうか。
それぞれのメリット・デメリットは他の色んなサイトで見かけますので、ウチの事務所のケースを例に採用を出す側のメリットデメリットから、考えてみました。
ハローワークと転職サイト両方使った方が良い
最初に結論からいきます。
転職サイトは使った方が良いです。
転職サイトを使った方が、条件面で有利な求人を見つけられる可能性は高いのではないかと考えます。
そして、転職までのスピードも転職サイトの方が上だと思います。
ただ、ハローワークも併用はした方が良いでしょう。
万が一転職が長引いた場合、失業給付金のためにもハローワークは利用しておいて損はないはずです。
以下、そう考える理由についてみていきましょう。
企業側からみたハローワーク
求人を出す側からみたハローワークについてです。
ハローワークと転職サイトを比べると圧倒的に低コストで求人を出すことができるメリットがあります。
通常転職サイトに求人を出すには数十万という費用が発生しますが、ハローワークは無料で求人を出すことができます。
これから人を増やして経費が増えるのに、その人を探すためにも給料の数カ月分のコストがかかる..。というのが企業側からみた採用です。
さらに教育コストもかかるので、人を雇うというのはお金が必要なことなわけです。
このような事情なので、無料で求人を出せるハローワークというのは企業にとってはありがたい存在となっています。
企業側からみた転職支援サービス
無料というところだけ見ると、なんだハローワーク最強じゃん..。となりますが、転職サイトを始めるとする転職支援サービスにもメリットがあります。
人の集まりやすさ、採用の決まりやすさについては圧倒的に転職サイトが上です。
ハローワークで求人を探したことのある人だと分かると思いますが、テキストベースの情報しか出すことができません。
求人の形式も決まったフォーマットに則っています。
対して転職サイトですと、写真を使ったり仕事のスケジュールや在籍社員からのメッセージなど色んなコンテンツを乗せることが可能です。
今さまざまな業界で 人手不足が嘆かれていますが会計業界も人が余っている状況では決してありません。
職場の情報を分かりやすく伝えないと選んでもらえない、という状況なのでしょう。
会計事務所にとって有用な人材を巡って、競争が発生しているということです。
転職支援サービス側が求職者をサポートしてくれるというのも、決まりやすさに影響しているのだと思います。
また転職支援サービスは応募者が会員登録するときに、経歴等のプロフィールや資格の有無、希望年収などを記載します。
その情報に基づいて企業側も条件に一致した応募者を集めやすいというメリットもあります。
これも採用が決まりやすいことの一因でしょう。
急に人が辞めたとかでなければ、採用は計画的に行いますので、決まった期間で採用が決められるというのは企業側にとっては重要な要素です。
ハローワークだと求人を出しても採用が決まらない空振りが結構あります。
また明らかに応募条件をよく読んでないと思われる応募も多いです。
転職サイトを使える会計事務所とは
例外はもちろんあることが前提ですが、転職サイトに求人を載せられる会計事務所は、中堅以上の会計事務所という傾向があります。
「採用にコストがかけられている」ということが言えるからです。
そしてこれは周りを見渡した時の印象ですが、売上高や利益が逓増していて計画的に人を増やせている企業も多いのではないかと思います。
ハローワークと転職サイトは併用する
ハローワークに良い求人がないかというとそんなことはないです。
転職サイトを利用している法人でも、ハローワークを使うこともあります。
求職者からしたらハローワークをデメリットはありませんし、転職が長引いた時に失業給付金を受け取るにはハローワークへ登録していないとなりません。
選択肢はなるべく多いほうが有利ですので、併用するのがおすすめです。